よくある疾患

当院で診療している『よくある疾患』と、その治療方法についてのご案内です。
このほかの疾患でお悩みの場合も、お気軽にご相談ください。

うつ病

うつ病の患者数は近年増加しており、生涯で15人に1人はうつ病になるといわれるほど、私たちにとって身近な病気です。典型的なうつ病では、「気分が落ち込む」「何をしても楽しめない」といった症状が1日中、2週間以上続きます。それ以外にも「疲れやすい」「食欲がない」「眠れない」など、人によって「こころ」や「からだ」に様々な症状が現れることがあります。

治療としては、休養、精神療法、抗うつ薬などの薬物療法があります。
うつ病には一定の診断基準がありますが、性格や環境、あるいは他の病気やこれまで服用していた薬が関与していることもあります。このため、治療法は一人ひとり違ってきます。

うつ病

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害とは、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気です。
躁状態の時は、「眠らなくても活発に活動する」「話し続ける」「次々にアイデアが浮かぶ」「根拠のない自信にあふれる」などの症状が出現します。とても気分が良いので、本人に病気の自覚がなく、うつ状態の時に病院を受診してうつ病と診断されることも少なくありません。

治療としては、休養、気分安定薬などの薬物療法があります。

統合失調症

統合失調症とは、脳の機能の異常によって、考えや気持ちをまとめることが難しくなり、「幻覚」や「妄想」などの症状が起こる病気です。具体的には、「自分の悪口やうわさが聞こえる(幻聴)」「誰かに見張られている(注察妄想)」「いやがらせをされている(被害妄想)」などがあります。本人に病気の自覚がないため、周囲の人が気づくことが早期発見につながります。
統合失調症は、発症してから治療開始までの期間が早いほど予後が良い病気ですので、疑いのある場合は早めに受診をして下さい。

治療としては、抗精神病薬などの薬物療法、心理教育や作業療法などの心理社会的治療があります。

統合失調症

パニック障害

パニック障害とは、突然起こる激しい動悸、発汗、めまい、手足のふるえ、窒息感、胸部の不快感などの症状とともに、「このまま死んでしまうのではないか」という強い不安感に襲われる病気です。検査をしても異常がみつからず、「精神的なもの」と言われることが多いと思います。
パニック障害を放っておくと、「また発作が起きたらどうしよう」という不安が強まり(予期不安)、外出すら困難になることがあります。

治療としては、精神療法、抗うつ薬などの薬物療法があります。

強迫性障害

強迫性障害とは、「ばかばかしい」と思っていても、そのことが頭から離れず(強迫観念)、不安を打ち消すために何度も同じ行為をしてしまう(強迫行為)病気です。
たとえば、外出前に施錠やガス栓を何度も確認したり、手の汚れを強く感じて何度も手洗いをするなどがあります。

治療としては、精神療法、抗うつ薬などの薬物療法があります。

強迫性障害

不眠症

不眠症とは、なかなか寝つけない(入眠困難)、途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)などの症状です。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど様々です。

治療としては、睡眠習慣の見直し、睡眠薬などの薬物療法があります。